夜になると毎晩、高難易度ダンジョンがあらわれます。
そのダンジョンの名は…
「寝かしつけ」
ラスボスは布団の中。
HPは無限、MPは謎。
そしてもちろん、セーブ不可です…!
💤🕰️【第1ステージ】「ちょっと待って!」という名の時間停止魔法
スリーパーを着て、
部屋を少し暗くして、
寝る前ルーティンのミルクを飲み、
おしゃぶりをして、
布団に入って、
しばしお腹をトントン、トントン……。
「よし……やっと寝たか?」
そう思った次の瞬間。
「ちょっと待って!!」
突然の時間停止魔法が放たれます。
え?!今?!
ここから始まる、謎のサブクエスト。
- 急におもちゃをきれいに並べ始める
- どうでもいい話を思い出して喋る
完全に、寝る直前で覚醒する仕様です。
ママ勇者は言います。
「それ、今じゃなくていいから!」
しかし魔法は解除されず。
終わるのを、ただ静かに見守るしかありません。
😵💫🍼【第2ステージ】おしゃぶりロストイベント
なんとかラスボスが無事に寝て、数時間後。
ママ勇者もぐっすりお休み中。
そこへ、
「ぅあーーー!!」
突然の攻撃魔法。
ママ勇者、一瞬で瀕死…。
原因はただ一つ。
寝ている間に、おしゃぶりが外れている。
しかし、驚くべきはここから。
目は閉じたままなのに、どこかに飛んだおしゃぶりをセンサーでも搭載しているかのように探し当て、シュパッと自分で再装備。
見つかれば一瞬で静かになります。
……が、
見つからなかった場合、ママ勇者は暗闇の中、即席探索クエストに出発します。
目的はただ一つ。
おしゃぶりを発見し、装着させること。
この任務に失敗すると、強制的に第3ステージへ突入。
どうか外れずに寝てくれ、と祈るしかありません。
一瞬、「いつまでおしゃぶり使っていいんだろう問題」が頭をよぎりますが、今はそんなことを考えている余裕はありません。
🌙🍼【第3ステージ】小さく響く呪文「ミルク…ミルク…」
深夜、静まり返った部屋に響く小声。
「ミルク…ミルク…ミルク…」
寝言なのか?
起きているのか?
無視していると、「ミルクちょうだいーー!!」と本格覚醒。
初動を誤ると完全覚醒モードに突入し、こちらの睡眠HPがごっそり削られます。
対処法はただ一つ。
素早くミルクを捧げ、再び眠りを祈るのみ。
まさしく、このダンジョン最大の山場です。
🎮おわりに:そして明日も周回します
今夜もクリア報酬はありません。
あるのは、少しの達成感と、強めの眠気だけ。
それでも明日もまた、ママ勇者はダンジョンに挑みます。






